納骨堂を購入するときに必要な手続きは?途中でキャンセルはできる?
納骨堂は比較的新しいお墓の形であることと、一生に何度も利用する施設ではないことからどのような手続きが必要なのかわかりづらいですよね。この記事では納骨堂を購入する際の大まかな流れと、その時に必要になるものや契約後にキャンセルすることはできるのかを紹介しています。納骨堂選びの際に参考になれば幸いです。
納骨堂を購入するときの流れ
納骨堂は一生で何度も利用する場所ではないので、どのような流れで購入するのかわかりづらいですよね。納骨堂の購入までの流れは情報収集、納骨堂の見学、料金の支払い、購入完了、納骨、永代供養という風になります。
永代供養とはお墓参りがなかなか難しい方に代わり寺院や霊園が管理・供養してくれる埋葬方法のことです。一般的に33回忌までを期限としているところが多く、期限が過ぎたお骨はほかの方と一緒に合祀されるようになります。永代供養とはいえ未来永劫管理してくれるというわけではないので注意が必要ですね。また期限が過ぎた後のお骨の取り扱いについても、納骨堂や契約内容によって異なるので確認しておきましょう。
購入までの大まかな流れは先述したものになりますが、運営母体の違いや地域の違い、生前予約なのかすでにお骨がある状態なのかなどによって、流れや準備物が若干違ってくるので注意しましょう。事前に調べて手に入れた情報はあくまで参考にして、気になっている納骨堂に直接問い合わせてみるのが一番確実です。とくに自治体の管理する納骨堂は倍率が高くなるので、早め早めの対応が必要です。自治体によっては申し込み条件で既に手元にお骨があることを条件にしているところもあるので、納骨堂を探す際には注意しましょう。
ちなみに納骨堂を選ぶポイントとして費用がありますが、サービスや雰囲気、立地など総合的に判断しましょう。というのも費用が安くても参拝スペースがほかの人と一緒で、直接お骨の前で参拝できないところもあるからです。また永代供養をするときにも、安置期間は納骨堂やプランによって変わるので、それらも確認しておくといいでしょう。可能なら一度直接足を運んで、満足できる納骨堂を選ぶようにしましょう。
納骨堂を購入するときに必要な書類
さて、実際に納骨堂を購入する際にはどのようなものが必要になるのでしょうか?結論からいうと必要になるのはパスポートや運転免許証などの本人確認証、認印、住民票または戸籍謄本、口座番号が記載されているものとその口座の届け印です。住民票は本籍で、世帯員が記載されていて6か月以内に発行したものになります。契約日当日ではなくてもいい場合もありますが、あらかじめ用意しておくと手間が省けるでしょう。住民票や戸籍謄本には期限があるので注意しておきましょう。
またこれらは基本的にどこでも必要になるものですが、納骨堂や生前予約なのかすでにお骨がある状態なのか、または墓じまいして納骨堂を購入するのかによって必要なものや手順が異なります。墓じまいする際には改葬許可証などの書類が必要になるので、各市町村の役所などで確認しましょう。
また納骨堂によっては鉄板に家紋を掘ってくれるところや、参拝スペースに故人の好きだった音楽をかけたりスクリーンに遺影を投影したりできるところもあります。これらの納骨堂に申し込むときには、家紋がわかるものや遺影、かけたい音楽も持っていくといいでしょう。
手続き後にキャンセルはできる?
納骨堂を購入したはいいけど、購入手続き後にほかの納骨堂を利用することになったり、一族のお墓に合祀されるようになったりして、どうしてもキャンセルしないといけないこともありますよね。もちろんキャンセルしないことが一番ですが、その場合はどうなるのでしょうか?
結論からいうと、購入手続き後であっても途中でキャンセルすることは可能です。ですがキャンセル料が発生してしまうことがほとんどとなります。もしキャンセルが遅れて、家紋を鉄板に掘っていたりなんらかの物を作成している場合にはキャンセル料が高くなることもあるので注意してください。
また気になる支払い済みの費用についてですが、キャンセル後に返金されるかどうかは納骨堂やプランごとの契約内容によると言わざるを得ません。もちろん全額返金されることもありますが、一部だけの返金や場合によってはまったく返金されないというケースもあります。たとえば納骨後に毎年の費用を先払いしている場合などは、未使用期間の分だけ返金してもらえることが多くなります。
後からトラブルにならないためにもあらかじめ契約前にキャンセル料についての契約内容は確認しておくといいでしょう。いずれにせよキャンセルしてしまうことがないよう、納骨堂を購入する際には慎重に選ぶ必要がありそうですね。
今回は納骨堂購入の流れや必要書類、キャンセル料などについてまとめました。お墓を建てるより納骨堂を利用する方が一般的には費用を抑えやすくなりますが、それでも十万円から百万円以上することもある高価なものです。事前にキャンセル料などの情報をしっかりと集め、納得のいくところを選べるようにしましょう。